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SETAGAYA ART

Vol.1 デザイン建築巡り

普段使い慣れている公園や
区役所などの施設も、
誰かの手がけた「建築作品」
として見れば新しい発見が。
今回は世田谷区の実は
面白い建築がある4つの施設を紹介。

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東京農業大学
「食と農」の博物館

設計:隈研吾(1954-)
2004年開館

農業大学にふさわしい
「生物的建築」

縦ルーバーを媒介として、敷地前面の世田谷区のけやき広場と同館をひとつに接続。時とともに美しく変化する自然素材を使った農業大学にふさわしい「生物的建築」。展示空間と実験場とカフェが有機的に融合。

小田急線「経堂」「千歳船橋」駅より
徒歩約20分

世田谷美術館

設計:内井昭蔵(1933-2002)
1986年開館

自然の秩序をとりこみ、
「ひと」と馴染ませる建築

緑豊かな砧公園の中に佇む同館は、自然との融和、自然との同化をテーマに設計された。自然の秩序を建築にとりこみ、人を建築になじませ、人と自然の対話を理念に掲げた「生活空間としての美術館」。

東急田園都市線「用賀」駅 美術館行バス
「美術館」下車 徒歩3分

世田谷区役所・区民会館

設計:前川國男(1905-86)
1959年区民会館、60年に第一庁舎、
69年には第二庁舎が完成

区民に愛される「広場」を
中心とした施設構成

第一庁舎、第二庁舎、区民会館、それらをつなぐ低層棟のピロティから中庭にいたる「広場」を中心にした施設構成は、多くの文化活動を可能にした。整然と並ぶコンクリートの柱・梁、深い庇、ベランダは、1950年代の近代建築の特徴。

東急世田谷線「松陰神社前駅」「世田谷駅」下車 
徒歩5分

※世田谷区役所・区民会館については、改築等整備が予定されており、2020年3月に『世田谷区本庁舎等整備実施設計概要』がまとめられたところ。

駒沢オリンピック公園
総合運動場

設計:村田政真(1906-87)=陸上競技場、
芦原義信(1918-2003)=体育館、管制塔
1964年完成

西洋の近代と日本の伝統が
融合した建築構造群

1964年の東京五輪のために、国立競技場に次ぐ第二会場として、改修または新設された様々な建築物が公園内に集まる。当時のスター建築家達が融合させた、近代の素材と日本伝統の構造美をそこかしこに見ることができる。

東急田園都市線「駒沢大学駅」下車 徒歩15分

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