季節には、その時々にしか味わうことのできない美しさや魅力があります。
そんな四季の愉しみを、暮らしの中に取り入れてみませんか?
普段の生活をより豊かに彩るヒントを、さまざまな分野の方にお聞きします。
今回は、ニホンドウ漢方ブティック玉川高島屋S・C店の店長の大塚範行さん。
新年を迎え、今年はより健康に過ごしたいと思っている方も多いかもしれません。
そこで、注目したいのが日本に古くから受け継がれる漢方の力。
一見難しそうですが、ニホンドウ漢方ブティックでは、
どんなささいな体の不調も気軽に相談することができ、
一人ひとりの悩みや症状に合わせた提案をしてくれます。
気軽に始められる「漢方ライフ」についてお話を伺いました。
vol.13
漢方は、古来中国から伝わった医学を、日本の気候風土や、日本人の体質に合うようにアレンジしながら発展させてきた日本の伝統医学です。西洋医学と違うのは、局所だけでなく、根本的な原因を含めた全体のバランスを整えることで健康に導いていくところ。漢方というと、「漢方薬」のイメージが強いかもしれませんが、鍼灸や気功、整体なども含まれるんですよ。
私たちが大切にしているのは「一に養生、二に漢方」という考えです。養生とは、暮らしの中で生命を養い、健康的に生きること。それにはどうすればいいかというと、生活を支える要素である「心・食・動・休・環」、すなわち精神、食事、運動、休息、生活環境を充実させることが大切です。
といっても、何も特別なことをする必要はありません。たとえば中国の家庭では、娘が貧血気味なら、刻んだナツメをまぜた野菜炒めを食べさせて血を補うというようなことをしてきました。普段の食事で体を養う「食養生」が今も習慣づいているんです。養生とは本来、普段の暮らしに溶けこんだもの。自然の流れに沿って暮らし、その時々の体の状態に合わせたケアをし、健康の土台をつくることなんですよ。みなさんもぜひ、手軽にできる冬の養生から始めてみてください。
漢方では人の体は季節と共に変化すると考えます。中でも冬はエネルギーが弱まるとき。激しい運動などは控えて穏やかに過ごし、エネルギーをできるだけ蓄えるのがいいんですね。
そんな冬場は、エネルギーを補ってくれるお茶を飲んで養生しましょう。「五巡茶・水」は、ハトムギやよもぎ、クコ葉など8種の和漢植物のブレンド茶。エネルギーを体内に蓄えるはたらきを高めてくれます。
エネルギーが弱まると風邪を引きやすくなります。こじらせる前にケアするのが肝心です。「薬日本堂のど飴」は、12種の生薬を配合したのど飴。冬場の乾燥で「イガイガするなぁ」なんていうときも楽になりますし、風邪予防にもいいんですよ。小分けになっているので、冬場は携帯しておくと安心ですね。
冬の悩みといえば「冷え」。体が冷えると筋肉がぎゅっとこわばって、肩こりや腰痛も招きやすくなります。薬湯で体を芯から温めましょう。
「カガエ 和漢薬湯」は、10種類の生薬をそのままパックに詰めた入浴剤。湯船にポンと入れるだけで自宅のお風呂が漢方スパになりますよ。ひどい冷え性の方も、この湯に浸かると上がった後もずっとポカポカ。リフレッシュも兼ねたいときは、さわやかな柑橘が香る「気巡湯」がおすすめです。
私たちはお客様のお話を伺い、お悩みや体質に合わせて生活のアドバイスや漢方薬のご提案をさせていただいています。体はもちろん、心のお悩みも気兼ねなくお話しください。漢方では心と体は一つであり、心と体の両方を整えることが健康につながると考えます。
話すことで心が少し楽になり、養生や漢方薬を取り入れて体が楽になっていけば、心がまた少し楽になりますから。そのお手伝いをするのが私たち。どうぞお気軽に相談にいらしてください。
ニホンドウ漢方ブティック
玉川高島屋S・C店
漢方を通して健康や美容を総合的にサポートするライフスタイルショップ。モダンな雰囲気の店内では「漢方相談員」による無料のカウンセリングを受けることができ、一人一人の体質や症状に応じた養生法や漢方薬を提案する。店内には漢方薬の他、和漢素材を使ったオリジナルティーや食品、ナチュラルコスメなど、生活に取り入れやすいアイテムが取り揃う。