The theme of "BOOK SELECTION"
美しい歳の重ね方

 歳を重ねて、身体や心が変わっていくことは、本当にネガティブなことなのでしょうか?
「ずっと若くいたいと誰もが思う」というステレオタイプはいまだ根強いものかもしれません。が、
そこから解放され自分らしく、自由に、伸びやかに、前向きに時間と向き合う大人たちこそ
上品で素敵な存在だと思います。女でも、男でも。
 今回は、「身体の変化に寄り添う」、「美味しく食べ続けるために」、「時間を慈しむ」という3つのテーマに分けながら、
「美しい歳の重ね方」を考えるための本を選びました。
 時の流れに抗わず、自然から与えられた領分の中で自発的に遊ぶ人は、姿形よりも心持ちや佇まいが
きれいになっていくのだと思います。ぜひ、ゆったり流れる読書時間をお愉しみください。

Theme

Theme1 美味しく食べ続けるために

 食事について、若い時分は「お腹が満たされればいい」「質より量」と考えていましたが、
食に対する価値観が変化していくのも歳を重ねる愉しみの一つです。
身体に取り入れて気持ちのいいものとは何か、健康的に生きていくための食事とはどんなものか、
また、新しいジャンルの食にトライするのもいいかもしれません。
 お酒好きであればワインを嗜むようになったり、食材にこだわることはもちろん
産地や土壌について考えを深めることで、年齢に合った食の在り方を愉しんでみてはいかがでしょうか。
食材や土壌について調べていくと地球環境の問題に行き着いたり、
自然との共生について考えることに繋がるなど、新たな気づきがあるかもしれません。

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Theme2 身体の変化に寄りそう

 歳を重ねると身体の変化を感じることが多くなります。増えていくシワや思い通りに動かない身体を
ネガティブに捉えるのではなく、そうした変化に寄り添って生きていくことが美しい歳の重ね方なのかもしれません。
そのためには身体を適度に鍛えること、良質な睡眠を摂ること、心を鎮める呼吸法など内側からのケアと、
年齢に相応しいメイクや身だしなみといった外側のケアが大事なのではないでしょうか。
内向きの自分と外向きの自分が分断されている現代、
両方の自分に向き合っている人は、姿形だけでなく佇まいも美しいと思います。

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Theme3 時間を楽しむ

 人は時の流れに身を委ねて、歳を重ねていくとともに、どのような道を歩んできたのかという
来歴が表出してきます。それは人それぞれのスタイルやファッション、屈託のない笑顔にも現れています。
時間の流れを題材にした芸術的な活動は、悠久の時間、またはその時の一瞬を作品に閉じこめて、
人間が抗えないはずの自然の摂理に対抗しているかのようです。
ここにある本は、経年変化は劣化ではなく、むしろ研ぎ澄まされていくことだと教えてくれます。
時間が過ぎるとはどういうことか、そもそも時間とは何なのかという、正解なき問いに思いを巡らせてみてください。

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